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ハヤテのごとく!が大好きな管理人の日常を描くブログです。
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第七章 隠れ里の仲間 ~隠密~
夕方。場所、草原
剣豪「蓮、村はまだか?」
蓮「そろそろ見えてくるはずなんだが・・・」
蛍「けー兄、疲れたよー」
麗「弱音を言うな、剣豪の方が疲れてるんだから」
千鶴子「そうだよ!剣豪さんは奏を背中に乗せて歩いてるんだから」
奏「お兄ちゃん、大丈夫なの?」
剣豪「僕の事は気にするな、大丈夫だから・・・」
刹那「しかし、歩く速さが落ちてますよ・・・」
僕達は蓮が言っていた村に向かっていたが、疲れてきてしまった。というより、僕の方が疲れてるんだが・・・
蓮「あれは・・・おい、村が見えてきたぞ」
剣豪「本当か?」
千鶴子「何処なの!なの!?」
蓮「あそこだ」
蓮が指差した方向を見てみると、確かに村が見えた。
麗「村というより、里に見えるな」
蓮「ああ、そうだ」
蛍「ねぇ、速く行こうよ~」
奏「そうですね、剣豪さんを速く休ませた方がいいですし・・・」
千鶴子「そうだね!行こうよ!」
刹那「速く行きましょう」
剣豪「そうだな、いくぞ!」
全員「はい!」
蓮「無理はするなよ」
僕達は走って里に向かった・・・

夕方。場所、里。
蓮「着いたぞ」
剣豪「ここが・・・そうなのか?」
僕達は里に着いた。里の周りを見てみると、ちゃんとした家が建ってるのが多かった。外見では里ではなく村に見えてしまうが・・・
麗「蓮、お前が住んでいる家はどれだ?」
蓮「ああ、あの家だ」
蓮の家は奥に建っていた。しかし、他の家と比べると立派だった。
奏「そういえばここの村・・・人いませんね」
確かに里には人はいなかった。どういう事だ・・・
蓮「人がいないのは当たり前だ。昔ここは戦場だったんだ」
剣豪「戦場って、どういう事だ?」
蓮の話によると、昔ここの里は戦争の制圧地点として使われていた。その時は里に人はいたが、戦争のせいで里は全滅、残ったのは蓮だけだった・・・
蛍「戦争が終わった後は、どうしたの?」
蓮「俺は里に残ったな、無駄な争いは嫌いなんだ」
剣豪「僕と同じだな」
奏「ねぇ、そろそろ家に入らない?」
千鶴子「そうだね、あたし歩き疲れちゃったよ」
刹那「私も疲れました・・・」
蓮「中に客人がいるからな、ちゃんと挨拶しろよ」
僕達は蓮の家の中に入った。だが客人がいるというのは一体誰の事やら・・・

夕方。場所、七夜蓮の家、玄関。
蓮「今戻った」
???「お帰りなさい」
奥から何人か女の子の声が聴こえた。しかも聞き覚えがある声が・・・
刹那「剣豪さん、この声は・・・」
剣豪「ああ・・・奏、ここで待っててくれないか?」
奏「は、はい。分かりました」
僕は奏を背中から降ろすと、刹那と一緒に急いで奥に向かった。
蓮「どうしたんだ、あいつら?」
千鶴子「さぁ~?」
麗「あの二人、慌ててたな・・・」
蛍「けー兄、誰かいたのか分かったのかな?」
奏「お兄ちゃん・・・」

夕方。場所、七夜蓮の家リビング。
剣豪「誰かいるのか!?」
刹那「誰かいるんですか!?」
僕と刹那は急いでリビングに来た。
???「剣豪さんと桜咲さんじゃあありませんか。どうしてここに来たんですか?」
???「あらあら、どうしたんですか?」
???「二人とも、どうしたの?」
???「あれ、どうしたの二人とも?」
???「どうしたんですか・・・?」
そこにいたのは・・・長谷川千雨・那波千鶴・村上夏美・春日美空・ザジレニーディだった・・・
剣豪「どうしたって、何で貴方達がここに・・・」
刹那「そうですよ、皆さんどうしてここに・・・」
千雨「どうしてって、あの光に吸い込まれたのですが・・・」
千鶴「そうそう、突然光が出てきて皆さんが吸い込まれて・・・」
夏美「そしたら私達、草原の上に立っていて・・・」
美空「その後蓮さんが来て、ここに案内してくれたの」
ザジ「・・・(コクリ)」
刹那「そうだったんですか・・・」
蓮「そういう事だ」
剣豪「蓮、皆・・・」
夏美「剣豪さん、その人達は?」
千鶴「初めて見る人達ですわね」
そうだった、皆は奏達の事知らなかったんだ。
剣豪「紹介するよ、この人達は・・・」

夜。場所、???
和平「そろそろでしょうか・・・」
???「お呼びでしょうか?」
???「全く、何でこんな時間に・・・」
???「何かあったのか?」
和平「剣豪と蓮の居場所が分かりました」
???「本当ですか!?」
???「そうか、やっと殺し合いができる・・・」
???「さすが和平様、良く見つけたな」
和平「場所は草原、里にいます。今すぐ行ってください」
???「了解!」

夜。場所、七夜の家リビング。
剣豪「というわけだ。皆、仲良くしてくれよ」
夏美、千鶴、美空「はい」
千雨「分かりました」
ザジ「・・・(二コリ)」
蓮「さて、自由にしていいぞ。ただ、外に出るのなら永い時間出るなよ、分かったな?」
全員「はい」
自由時間になった。皆は話し始めたようだが・・・
剣豪「蓮、僕は外に行くぞ」
蓮「分かった、気をつけろよ」
僕は連の家から出た・・・

夜。場所、七夜の里外。
剣豪「・・・」
僕は草原に座り込んで考え込んでいた。
剣豪「ここの世界、どうして殺し合いなんかが・・・」
そう、ここの世界で何故殺し合いがあったのかが、分からなかった・・・
???「どうしたんだい?一人で外に出るなんて」
剣豪「麗姉か、気分転換をしようと思ってな・・・」
麗「そうか、でも無理してないか?」
麗姉が僕を心配して来てくれた。麗姉は僕の隣に座り込んだ。
剣豪「正直、無理してるな。ここの世界の現状を見ておかしいと思った、簡単に殺し合いができるなんて、頭のおかしい連中だって・・・」
麗「そうか・・・」
剣豪「麗姉はどう思う?」
麗「あたしもおかしいと思ってるね。あたし達の世界ではありえないことなんだから」
剣豪「ああ、ここの世界・・・全てが狂ってる」
麗「全て、か・・・」
お互い黙り込んでしまった。確かにここの世界は狂っている、だが狂いすぎて気味が悪かった・・・
麗「剣豪はどうしたい?」
剣豪「何がだ?」
麗「ここの世界の事さ、ここの世界悪化するかもしれないんだ」
剣豪「そうだな、ここの世界が悪化したら・・・それこそ世界の破滅だ。止めるしかないな」
麗「それでこそあたしが認めた剣豪だよ」
剣豪「麗姉・・・すまない、こんな事に巻き込んでしまって・・・」
麗「気にしないでくれ」
そうだ、元々この事は僕だけで何とかしようと考えていた。だが、ここまで来てしまったら避ける事はできない・・・
剣豪「寒くなってきたな、そろそろ戻るか」
麗「待って、剣豪」
麗姉が僕を呼び止めた。
剣豪「どうした?何か言いたいことでもあるのか?」
麗「その・・・キス、してくれないか?」
剣豪「な、何!?」
僕は顔が赤くなった。いきなりキスは無いと思うんだが・・・
麗「ダメかな・・・?」
剣豪「麗姉がいいんだったら・・・でもいいのか?」
麗「うん、もし剣豪が死んだらって思うと・・・」
剣豪「!・・・」
確かにそうだ。僕が死んだら、守る人を守れなくなる。それを思ってしまうと、悲しい事になる・・・
剣豪「分かった、キスしていいぞ」
麗「ありがと、剣豪・・・んっ」
麗姉はその後、僕にキスした。僕は麗姉を抱きしめた・・・
麗「・・・剣豪、死なないでよ」
剣豪「ああ、僕は死なないさ」
麗「じゃあ、戻ろうか」
剣豪「そうだな」
僕と麗姉は立ち上がり、お互い手を繋いで連の家に向かった・・・

第七章 ~終~
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