新世界の阻止 ～第二十二章～

第二十二章　運命の二人　～殺人～
夕方。場所、麻帆良学園世界樹前。
漆黒・七夜連・ワラキアVSアクセラ
アクセラ「さぁ、どこからでもかかってきてください」
連「おい、どうするんだ？」
ワラキア「正面からいったらすぐにやられますよ」
漆黒「全員が別方向から攻撃を仕掛ける、それでいいか？」
連、ワラキア「了解」
俺は作戦を言い終わると、それぞれ構えた。これで終わるんだと・・・
アクセラ「そちらが来ないのなら、こちらからいきますよ！」
アクセラが漆黒達に向かってきた。
漆黒「今だ！散れ！」
俺は正面へ、連は右へ、ワラキアは左へと別れた。
アクセラ「な、何！？」
アクセラは戸惑った。チャンス！
漆黒「もらったー！」
アクセラ「させません！」
俺はアクセラに攻撃したが、すぐに防御された。だが、これでいい・・・
漆黒「連！」
アクセラ「しまった、背後が・・・！」
連「斬る！」
連がアクセラの背後から素早く斬りつけた。
アクセラ「くっ！」
漆黒「ワラキア！」
ワラキア「では、ここで消えろ・・・！」
次にワラキアが横からアクセラの脇に攻撃した。
アクセラ「ぐっ・・・！」
漆黒「終わりだー！」
俺は力を入れて、アクセラを薙ぎ払った。
アクセラ「うわーっ！」
アクセラは吹き飛び、地面に倒れこんだ。
漆黒「何だ、これで終わりなのか？」
連「あっけないな」
ワラキア「ん・・・皆さん、伏せて！」
その時ワラキアが何かに気付いて、全員伏せた。
漆黒「なっ・・・！？」
誰かが斬撃を繰り出してきた。それは・・・
？？？「あはは、あははははは！」
漆黒「てめぇ、まだ生きてたのか！」
それは、漆黒が倒したはずの如月由奈だった。だが、様子が変だった・・・
アクセラ「由奈、貴方まさか・・・」
由奈「ええ、そうよ。お兄様の血を奪ったの」
連「何だと！？」
ワラキア「では今十夜は・・・」
由奈「もういないわ。私が消したんだから、あははははは！」
漆黒「てめぇ・・・何で実の兄弟を簡単に殺せるんだ！？」
由奈「だって、私生きたいんだもん。今を楽しみたいんだもん！あはははははは！！」
連「漆黒・・・殺していいのか？」
ワラキア「連と同じく、私も・・・」
漆黒「構わん・・・血残さず殺せ！」
由奈「きゃー、怖い～」
アクセラ「由奈、ふざけてないでやりますよ」
由奈「分かったわ、仕方ないわねー。はっ！！」
そう言うと、由奈は背中から羽を出した。
漆黒「は、羽だと！？」
連「おい、対空戦になったら不利になるぞ」
ワラキア「そうですね、すぐに片付けましょう」
アクセラ「由奈、いい力を手に入れましたね」
由奈「うん、これも全てお兄様のお・か・げ。お兄様には感謝しないとね」
アクセラと由奈は楽しく話していた。ふざけるのも大概にしろよな・・・
漆黒「消えろ、貴様達は生きる資格の無い連中だ」
連「地獄にでもいってろ」
ワラキア「あの世で後悔してください」
アクセラ「言いますね、後悔するのは貴方達なのに」
由奈「お兄様と私の力、見せてあげますよ！」

刹那「お嬢様、皆さんを治療できますか？」
木乃香「分かった・・・」
木乃香は皆を治療した。剣豪以外は皆意識をとり戻した・・・
明日菜「木乃香・・・そうだ、皆は！？」
エヴァ「茶々丸、無事か？」
茶々丸「私は大丈夫です、マスター」
真名「楓、無事か？」
楓「何とかな・・・それより、剣豪殿は？」
刹那「それが・・・」
木乃香「治療しても起きへんよ・・・」
全員「ええーっ！？」
明日菜「じゃあどうするの！？剣豪さん起きなかったら私達・・・」
茶々丸「元の世界には戻れなくなります」
楓「参ったでござるな・・・」
真名「刹那、何でお前だけ無事だったんだ？」
刹那「見逃したんだ・・・」
エヴァ「何故だ？」
刹那「分からない・・・」
明日菜「それより、剣豪さんはどうするの？」
茶々丸「木乃香さんの治療が無理だとすると・・・」
エヴァ「このまま見殺しにするのか？」
木乃香「それはダメや！」
楓「そうでござるよ、何としてでも剣豪殿を起こさないと・・・」
真名「しかしどうやって・・・」
全員「・・・」
皆黙ってしまった。剣豪が助ける方法が無いからだ・・・
刹那「剣豪さんを助ける方法、考えました」
木乃香「どういう方法なん、せっちゃん？」
明日菜「刹那さん、教えて」
刹那「私の血を剣豪さんに与えます」
全員「ええーっ！？」
それは危ない方法だった・・・

漆黒「お前達、まだ戦えるか・・・？」
連「一応な・・・」
ワラキア「ええ、何とか・・・」
アクセラ「さっきまでの威勢はどうしたんですか？」
由奈「もう終わりなの？もっと遊んでよ～」
形勢逆転・・・完全に押されてしまった。防御するので一苦労だ・・・
漆黒「くそっ、一気にいくぞ！」
連、ワラキア「了解！」
俺達は最後の力を入れて、アクセラと由奈に向かっていった・・・

第二十二章　～終～