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ハヤテのごとく!が大好きな管理人の日常を描くブログです。
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第二十四章 謎の声 ~心中~
???
剣豪「うっ、ここは・・・?」
僕はしばらく気を失っていたので、起きてみた。だがそこは・・・
剣豪「何だ、真っ暗じゃないか」
周りは暗黒で包まれ、どこを見ても闇だった。
剣豪「参ったな、ここはどこなんだ?」
???「ここは貴方の心の中です」
剣豪「ん?今声が・・・」
どこからか声がしたので、周りを見てみた。すると、
剣豪「貴方は誰だ?」
???「今は名前を言いたくありません」
声から判断すると、女性の声だった。だが何故・・・
剣豪「そうか、今貴方の心の中って言ったが・・・つまりここは僕の心の中って事なのか?」
???「はい、そうです」
これは驚いた。まさかこのような事が起こるとは・・・いや、ちょっと待て。
剣豪「あれ、もしかして・・・僕、死んでるの?」
???「はい、死んでいますよ」
剣豪「はあっ!?」
いきなり死んだと言われて驚くのは当然だが、いつ死んだんだ・・・?
???「貴方が死んだのは、和平・・・いえ、今はアクセラの一撃で死にました」
剣豪「待て、今僕の心読まなかったか?」
???「ここは貴方の心の中なので、貴方の心は読めるんですよ」
そうだった・・・迂闊だったな。
剣豪「隠し事無理って事か」
???「ええ、そうです。正直に話した方が身のためですよ」
思いっきり不利だな、仕方ない・・・
剣豪「そういえば、今どうなってるんだ?」
???「見せてあげましょうか?」
剣豪「見せてくれ、頼む」
その人は魔法で外の世界を見せた。皆が心配だ・・・

夕方。場所、麻帆良学園世界樹前。
アクセラ「由奈、あの力を使ってください」
由奈「分かったわ!」
漆黒「何をする気だ?」
俺は決めようとしたが、嫌な予感がした。
由奈「はああーっ!!!」
由奈は叫ぶと、背中から何と羽を出したのだ。
漆黒「なっ・・・反則だろ!」
由奈「反則じゃないよ!」
アクセラ「十夜のおかげですよ、これは」
どういう力なんだ、あれは・・・
アクセラ「由奈、今のうちに空へ!」
由奈「はい!」
漆黒「しまった!」
俺が油断している隙に、由奈は空へと飛んでしまった。対空戦は不得意なんだよ・・・
アクセラ「隙ありです!」
由奈「はいーっ!」
漆黒「くそがーっ!」
俺は地上と空中からの攻撃を何とか防御した。このままだとやられるな・・・

刹那「お嬢様、剣豪さんの様子は?」
木乃香「ちょっとずつ回復してるけど・・・まだ無理やな・・・」
明日菜「そう・・・」
エヴァ「いつになったらこいつは起きるんだ?」
茶々丸「まだ分かりません・・・」
楓「ゆっくり待つでござるよ」
真名「そうだな、冷静さが欠けたら命取りになる」
連「こいつ、本当に起きるのか?」
ワラキア「今は待つしかありませんね・・・」
刹那達は剣豪が起きるのを待っていた・・・

剣豪「・・・」
色々とまずいな、これは・・・何で漆黒は僕の剣で戦ってるんだ?
???「さて、貴方に質問です」
剣豪「質問?」
???「貴方は皆さんを助けたいですか?」
剣豪「!」
これはチャンスなのか?何か意味があるはず・・・
???「どうなのです?」
剣豪「・・・助けたい、皆を」
???「正直に言いましたね。では、生き返らせてあげましょう」
剣豪「そんな事できるのか!?」
???「ええ。では、早速」
その人は光を出した。
剣豪「ちょっと待った!貴方はどこにいるんだ?」
???「いずれ会えます、ではまた・・・」
剣豪「待ってくれ!」
その人は消え、僕は光に包まれた・・・

剣豪「・・・!」
刹那「剣豪さん!」
木乃香「皆!剣豪さんが起きたえ!」
明日菜「剣豪さん!良かった・・・」
エヴァ「心配したんだぞ・・・」
茶々丸「傷は大丈夫ですか?」
楓「どこか痛むでござるか?」
真名「立てるか?」
真名が剣豪に手を差し伸べた。だが、
剣豪「!」
真名「何!?」
エヴァ「剣豪!?」
連「暴走か!?」
ワラキア「何故こんな時に・・・!」
剣豪は立ち上がり、刹那を殴ろうとした。
明日菜「刹那さん!」
楓「刹那!」
木乃香「せっちゃん!」
刹那「くっ・・・!」
だが、剣豪は刹那を殴らなかった・・・
刹那「え・・・?剣豪さん・・・?」
剣豪「・・・なーんてな」
茶々丸「剣豪さん・・・?」
剣豪「待たせたな、もう大丈夫だ」
全員「剣豪さん!」
皆が僕に駆け寄ってきた。無理も無いか、待たせたんだから・・・
剣豪「待ってくれ、今の状況を教えてくれ」
茶々丸「今は漆黒さん一人で戦っています」
剣豪「一人で!?連とワラキアは何で戦ってないんだ!?」
連「漆黒の奴が一人でやるって言ったからだ」
ワラキア「一人では無理だって言ったのに、聞いてくれなくて・・・」
真名「その後はずっと一人で戦っていたぞ」
剣豪「無茶しすぎだ・・・それより、僕の武器は?」
楓「それなら漆黒殿が使ってるでござる」
剣豪「今どこにいる?」
エヴァ「あそこだ」
エヴァが指差した方向を見てみると・・・
剣豪「暗黒の鬼神かよ、やってくれるな・・・」
明日菜「剣豪さん、知ってたの?」
剣豪「予想はしていた、だが使い方が間違ってる」
木乃香「剣豪さん、今からどうするん?」
剣豪「そうだな・・・刹那さん、戦えるか?」
刹那「はい、戦えます」
剣豪「よし、僕と一緒に戦うぞ」
全員「ええっ!?」
全員驚いた。考えてみれば無傷に近いのは刹那だったからだ。
連「おい!貴様達だけでは無理があるぞ!」
ワラキア「そうですよ、ここは私達も・・・」
剣豪「木乃香さん、二人をよく治療してくれ」
木乃香「分かった」
剣豪「それと・・・治療してくれて、ありがとう」
僕は木乃香の頬にキスをした。
木乃香「や~ん、恥ずかしいわ~」
明日菜「ちょ・・・」
エヴァ「何をやっとる、貴様!」
刹那「お、お嬢様に何て事を・・・!」
剣豪「楓さん、真名さん、連とワラキアを捕まえててくれ」
真名「分かった」
楓「承知」
連「待て!剣豪!」
ワラキア「仕方ありませんね・・・」
連とワラキアは楓と真名に捕まって、動けなくなった。
剣豪「後は任せたぞ」
明日菜「分かったわ」
エヴァ「分かった」
茶々丸「分かりました」
木乃香「分かった、二人とも気をつけてな」
刹那「では、参ります!」
剣豪「いってくる!」
僕と刹那は漆黒の所に向かった。

アクセラ「よく頑張りましたね、でももう無理ですね」
由奈「あの世にいってね!」
漆黒「くそっ・・・勝てないのか・・・?」
俺は倒れていた。もう戦う気力が無いんだ・・・
アクセラ「では、死になさい・・・」
漆黒「仕方ない、このままあの世に・・・」
そう思った・・・その時、
剣豪「待ちな」
刹那「待ってください」
アクセラ「あ、貴方達は・・・?」
由奈「何で生きてるの!?」
アクセラが漆黒に剣を振ろうとした時、間一髪で間に合った。
漆黒「剣豪、お前・・・」
剣豪「漆黒、お疲れ。後は任せろ・・・それと、剣は返してもらうぞ」
僕は漆黒が使っていた僕の剣を返してもらった。
刹那「剣豪さん、どうするんですか?」
剣豪「僕は由奈とやるから、アクセラとやってくれ」
刹那「分かりました」
漆黒「おい、剣豪」
剣豪「何だ?」
漆黒「本当に後は任せていいのか?」
剣豪「・・・あのな、お前その体で戦えるのか?」
漆黒の体は血だらけで、立てるのに一苦労だった。
刹那「漆黒さんは休んでてください」
漆黒「分かったよ、後は任せたぞ」
漆黒はゆっくりと明日菜達の所に向かった。
アクセラ「ようやく、ですか?」
剣豪「いや、まだだ」
由奈「え?」
まだ一つ、やってなかった事があったんだよな・・・
剣豪「刹那さん、ちょっとこっちに来てくれないか?」
刹那「は、はぁ・・・」
僕は刹那を呼び、近づけさせた。そして、
剣豪「刹那、好きだよ」
刹那「え・・・んっ!」
僕は刹那にキスした。
アクセラ「なっ・・・!?」
由奈「きゃー!大胆ー!」
刹那「け、剣豪さん!?」
剣豪「すまない、刹那さん。力を与えたんだ」
刹那「力を、ですか?」
剣豪「ああ、その力ならアクセラと同じ強さで戦えるぞ」
刹那「そのためにキスをしたんですか?」
剣豪「そうだ、ごめん・・・」
刹那「謝らなくていいですよ、それで力が手に入ったのですから。ありがとうございます」
刹那は頭を下げてお礼を言った。何かぎこちないな・・・
剣豪「頭上げてくれ。それと、お前達は何のんびりしてるんだ?」
アクセラ「はっ、つい・・・」
由奈「ラブラブだったからね~」
こいつらやる気あるのか・・・?
剣豪「刹那、頼りにしてるぞ」
刹那「はい!」
僕は剣を抜き、構えると・・・
剣豪「聖龍刀・・・僕に力を・・・」
突然僕の背中から羽が出てきた。それは、蒼い羽だった・・・
刹那「剣豪さん、その羽は・・・!?」
アクセラ「羽、ですか・・・」
由奈「私の真似しないでよー!」
剣豪「これが本当の聖龍刀の使い方だ」
漆黒は暗黒、僕は蒼・・・考えれば簡単な事だ。それぞれの属性で違っていたからだ。
剣豪「刹那、いくぞ!」
刹那「はい!」
アクセラ「由奈、いきますよ!」
由奈「了解!」
2対2、それは最高のタッグマッチだった・・・
いつの間にか、空は闇になっていた・・・

第二十四章 ~終~
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